これまでのあらすじ。風変わりなフランス人青年実業家との雰囲気の良いフレンチディナーの後、デーティングを始める事になり帰宅した中年バツイチ子持ち三重苦。「海外移住したくないからこの人と結婚はしないと思うけど、凄く良い人だし尊敬できて一緒にいて楽しいから一応繋げておくか、、」と軽く考えていたら予想外の展開に、、
20代フランス人経営者と39シンママがスピード婚に至った経緯③~デーティングの始まり方 前回のお話し
※皆さんによく驚かれる事、「何で中年シンママが年下経営者と婚活2か月で婚約?!」への回答を実践的なアプリ婚活のコツと共に理論的に下記リンクにまとめました。ご自身の婚活での認識や戦略のご参考にしてください!
アラフォーシングルマザーが、婚活2か月で10歳下(29)のフランス人経営者と婚約した方法とアプリ婚活のコツ
ー3回目のデートでクセ強を発揮する青年
デーティングを始めてウキウキな10歳下のフランスの青年と東京観光に出かけると、
「前の彼女とクロアチアに行った時~」
「前の彼女と○○を食べた時~」
と、数年付き合って先日別れたばかりの元彼女の話が定期的に出てくる。恐らく長年付き合ってたものだから、悪気なく日常の一部として出てきてしまってるだけの様子。未だに復縁希望で連絡が来ているらしく、彼が「日本人の女性とデーティングを始めた」と伝えたら元彼女から鬼電が掛かってきて、流石に電話には出ないものの私に許可をとりながらメッセージを返している。
「律儀で無視もせずにちゃんと対応していい奴だけど、前カノの話をデートでやたらして、メッセージまでデート中に返すとか随分変わってるなあ。。ま、いっか!」
と全く気にせず流していた。
また、デートの最中で写真を撮って誰かに送った様子なので尋ねてみたら
何という事でしょう!一緒に来日しているフランス経営者使節団のWhatsAppのグループチャットに、知らん日本の中年女とのツーショット写真を嬉々として流しているではありませんか!
他メンバーは皆40代~50代男性なので、異国で彼女候補が出来て喜んで報告してきた、唯一の20代の青年を温かく応援して盛り上がっている様子。恥ずかし過ぎて叫びながら走り出して、二日後に隣町で裸足で保護される衝動を抑える中年。
あちらからすれば重要な仕事で同胞と異国に来て、滞在中の情報交換をしているチャットで、謎の極東の中年女の不気味な笑顔を出張中の休みに度々送りつけられるという罰ゲームを受けている訳である。自分が20代女子だったら若気の至りでいいかと思えるものの、中年が中年であるだけで謎の罪悪感にさいなまれる中年。顔も知らんフランスの経営者の皆さまに申し訳なく思うものの、これも
「まあ仕方ない、、、どうせ会わない人達だし死ぬ程恥ずかしいが黙っておこう、、彼らもどうでもいい異国の中年女の顔も明日には忘れるさ、、」
と特に今後の発展も期待していなかったので全てを流して無の境地でやり過ごすのであった。
因みに青年は2つほど国のスタートアップ関連組織の会長を兼任していて、翌月こちらのグループチャットにも写真を流され、こちらのメンバーは未だに会う事があるので被害は甚大である。
その後も自分の携帯の数年分の写真フォルダの中を全て見せながら家族や友達や社員達の話をしたり、マッチングアプリのそれまでに話していた他の女性達の説明とやりとりを全部見せてきた。他にも色々と謎の行動が気になる度に、
「何かこの人変わってるなあ、、でもまあいいか。他候補との兼ね合いもあるし、どうなるかわかんないしな、、」
と致命的に嫌な事でもないので、とりあえず細かい事は何も考えず流すのであった。
ー社員達が見る初めての社長の彼女
出張最終日の夜、「社員達と飲みに行くから来てくれ」と青年に誘われた。フランスから連れてきていたセールスのルイとデータサイエンティストのギャバンと3人で私の会社のロビーで待っていた。私がハロー!とゲートからハイテンションで登場すると、青年社員二人が「?!君、ここで働いてるの?!」と立ち上がって慌てだした。何の説明をされていたのかいまだに謎である。
彼らと互いの自己紹介をしながら向かいの六本木のグランドハイアットのジャズバーに4人で行った。同じ業界なので日本のビジネストレンドなどの質問に答えたり、仕事の話を中心に社員の若人達と盛り上がり、それを青年は一歩引いて満足げに聞いていた。青年が席を外してる間に、
「社長にずっと彼女がいるのは知ってたけど、一度も会社に連れてこなかったし共同経営者や近い少数の社員しか会ってなかったみたいだから、初めて堂々と女性を紹介されて驚いている。」
と最初はかしこまっていた社員達も、酔って口が軽くなって笑いながら教えてくれた。そこまで長年秘密のベールに包まれた社長の女性関係なのに、先週会ったばかりのポッと出の怪しい極東の子持ち中年を社員に易々と紹介するとは、有能な割に随分思い切った事をするおフランスの豪傑だなあと不思議に思う中年であった。
その後青年に陰に呼び出されて、プライベートのカードが拒否されたから申し訳ないが立て替えてくれと頼まれ、5万円弱のジャズバーの料金を私のカードで支払った。その後、彼が私の終電前に慌ててホテルの部屋に寄って、私が建て替えた金額を日本円の現金で返してくれた。
「会社の規定で社員が飲むアルコールの料金は会社の経費で落とせない。だけど日本まで来て仕事を頑張ってくれてる二人に感謝していて、楽しんでフランスに帰って貰いたかった。でも言うと気を遣わせるから黙って僕の個人のカードで払おうとしたら何故か使えなくて、、突然立て替えてもらってごめん」
と説明して謝る青年。「社員思いの良い奴。本当にこの人良い人だな。。」とどんどんクセの強さが見えてくる一方、会えば会うほど魅力が増してくる不思議な青年とも今日で出張中のデートは終わり。なんだか名残惜しく、私の中で徐々に気持ちが変わってくるのを感じた。この日から日仏の1万mk離れたハードコア遠距離デーティングが始まり、人生が大きくひっくり返る一か月になるとはまだまだ夢にも思っていなかったのであった。。。
20代フランス人経営者と39シンママがスピード婚に至った経緯⑤~複数デーティング→フランスに偵察へ に続く
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